白鷗大学での特別講義の様子

白鷗大学での特別講義の様子

 本日、当法人の代表理事(鈴木亮太氏)が務めている、白鷗大学(大行寺キャンパス)「総合的な学習の時間の理論と方法」の講義にて、当法人の理事 塚田薫先生をお招きし、教職課程を履修する約230名の学生に向けて、特別講義を行いました。

 テーマは「生きる力を培う総合的な学習の時間~あなたが社会で活躍できるキャリアを高めよう~」という題のもと、塚田先生ご自身が長年にわたり勤められた学校現場での経験談やご実践などを熱く語っていただきました。

 「探究は一生止まらない」
  講義の前半では、総合的な学習の時間を軸に、「問いを立てること」の大切さが語られました。課題を見つけ、体験し、考察し、発表して成果を共有する。しかし塚田先生は、「実はそれだけでは足りない」と。「学んだことが自分の人生や生活にどう生かせるのかを考えたとき、『まだ足りない、もっと勉強しよう』と次の目標が生まれる。探究は止まらない。一生止まらないんです。」というお言葉がとても印象的でした。

授業の様子

授業の様子

 データを「自分事」として考える
  本講義では、日本財団「18歳意識調査」のデータをもとに、学生一人ひとりが「特に問題が大きいと感じること」と「その解決方法」を考えるワークも行われました。真剣にワークシートに向かう学生たちの姿に、塚田先生は「皆さんが自分事として一生懸命考えている、その姿がすべてです」と学生にメッセージを送っていました。

ワークに取り組む学生の様子

ワークに取り組む学生の様子

 子どもたちの探究が地域を動かす ― そば栽培の実践から
後半では、塚田先生が務められていた、茨城県大子町立依上小学校での実践事例が紹介されました。
大子町立依上小学校では、5年生が使われなくなったゲートボール場を自分たちの手で開墾し、そばの栽培から収穫・脱穀までを昔ながらの方法で体験。翌年度には収穫したそばを地域にどう生かすかを考える活動へと発展し、地域への誇りと愛着を育む探究学習となりました。
問題を自分事として捉え、仲間と協力しながら一つの活動をやり遂げる経験が、子どもたちの「生きる力」を確かに育てていく――そのことを実感させる事例でした。

 「教師はプロ1年目」― 教職を目指す学生たちへ
教師を志す学生たちに向けて、塚田先生は次のように語りかけました。
「就職した瞬間から、新人ではなくプロの1年目。だからこそ、まず自分の生き方を示せる人間であってほしい。子どもに話を聞いてほしければ、まず自分が子どもの話を一生懸命聞く。共に生きて、共に育つ。そういう先生であってほしい」そして、答えをすぐに与えるのではなく、「じゃあ一緒に考えようか」と子どもに伴走できる教師の姿こそが、これからの時代に求められるのだと強調されました。

学生に向けてのメッセージ

学生に向けてのメッセージ

 それぞれ、90分にわたる講義の間、学生たちは熱心にメモを取り、ワークに取り組み、最後まで真剣な眼差しで耳を傾けていました。教職への道を目指している学生たちにとって、「教師として生きる」ことの意味を深く考える、かけがえのない時間となったことと思います。

 塚田薫先生、ありがとうございました。

文責:松永 秀太

▼ 開催概要
日時 2026年7月9日(木)
場所 白鷗大学 大行寺キャンパス
登壇者 塚田 薫 先生(当法人理事)
テーマ 「生きる力を培う総合的な学習の時間~あなたが社会で活躍できるキャリアを高めよう~」
‹ トップページに戻る